公益社団法人 神奈川県薬剤師会会長 ご挨拶
第20回かながわ薬剤師学術大会開催にあたり
公益社団法人 神奈川県薬剤師会
会長 小川 護
今回で第20回となります神奈川県薬剤師会と神奈川県病院薬剤師会合同の学術大会を開催することとなりました。
本学術大会を開催するにあたり、主催者の一人としてご挨拶申し上げます。
かながわ薬剤師学術大会は神奈川県薬剤師会と神奈川県病院薬剤師会が相協力し同じテーマのもと、薬剤師が日ごろの研究成果を発表し、新しい知識を得て職能向上を目指し、安心・安全な医療の確保及び提供することにより薬剤師綱領にありますように社会における薬事衛生の増進に寄与することを目指すものであります。
今回の学術大会のメインテーマは、「いざ!薬剤師のDX」です。
近年、デジタル化によりあらゆる分野において事業環境に変化が起きており、さらに今般の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、医療分野におけるデジタル化は急速に進んでいます。電子処方箋、オンライン服薬指導、マイナポータルを通じた医療情報の共有等については、まさに議論されているところですが、薬局、薬剤師はDX「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」に否応なく対応していかなければなりません。
今後も我々薬剤師には、ITリテラシーの正しい理解、新しい業務スタイルの構築や運用が求められるとともに、県民からの期待に応えて継続的に安心・安全な医療を提供しなければなりません。
今大会が神奈川県病院薬剤師会、神奈川県薬剤師会の会員先生方、薬剤師の皆様の職能向上の機会となるよう準備を進めています。
多くの方々のご参加を心よりお待ちしています。
公益社団法人 神奈川県病院薬剤師会会長 ご挨拶
公益社団法人 神奈川県病院薬剤師会
会長 金田光正
令和5年5月13日(土)・14日(日)の2日間、第20回かながわ薬剤師学術大会を開催いたします。昨年は、日本病院薬剤師会関東ブロック学術大会のため延期とさせていただきました。神奈川県薬剤師会の先生方にはご理解いただきましてありがとうございました。
かながわ薬剤師学術大会は、神奈川県薬剤師会と神奈川県病院薬剤師会が連携し共同で開催しております。その目的は薬の専門職である薬剤師の研鑽の場として職能の向上を図り、県民への良質な医療を提供するとともに、薬局薬剤師と病院薬剤師の連携を一層推進し、地域医療へ貢献することを目指すものです。本学会は両会会員薬剤師が日頃の成果を発表する場として、また全国規模の学会発表への登竜門的な役割も担いながら情報交流の場として成長して参りました。
コロナ禍により社会のデジタル化は急速に進展しています。オンラインによる会議やセミナーはすっかり身近なものになりました。1月からは電子処方箋の運用が開始となり、今後予定されているマイナ保険証の導入と合わせて業務の効率化や地域連携がさらに加速するものと思われます。少子高齢化が進む我が国において、国民の健康増進や質の高い医療を提供するために保健・医療情報を利活用していくことは非常に重要です。従って医療の分野においてもデジタル化は急務であると言えます。
このような状況を踏まえて、本学会のテーマは「いざ!薬剤師のDX」といたしました。我々薬剤師は、ITリテラシーの有無により医療サービスに差が起こらないように医療DXにしっかり対応していく必要があります。そのために医療DXに対して両会が共通認識のもと連携し、医療の発展に貢献してゆけるようにしていきたいという思いを込めました。
ようやくポストコロナの時代が見えて参りました。人と人とがリアルに集うことにより実り多い学会にしたいと思います。
第20回かながわ薬剤師学術大会へのご参加を心よりお待ちしております。